邂逅


めぐる寒さや暑さや あた、た、かさ、、のなかで、出会うもの、
出会わざる、をえない、もの、
それらへの驚きや、反発や、急速に増してゆく親しみや、
風にふれるたびに、酔うようにふらついて、
なんだか懐かしいように思ってしまう、かきむしる思いも、
すべては思い出、
やがてはしまいこまれるだけの、思い出、
それでも、出会わざる、をえない、
そこに時間を、めぐる時間を合わせて、
血の源流にさかのぼっては、きっと遠い誰かも、
似たような誰かに出会っていて、
その見えない星の導きに、
縛られては、赦されて、解かれては、磔にされて、
そのなかで、めぐる思いに、癒されては、かどわかされて、
そんなすべても、やがては思い出、
めぐる寒さや暑さや、あなたの、あた、た、かさ、、のなかで、
風にふれるたびに、揺れてしまうだけの、思い出、
またひとつ、出会って、
出会わざる、をえなくて、
ふと見上げれば、空、
めぐる風が、吹き過ぎて、
ゆっくりと、思い出が飛んでいて、


(二〇一六年十二月執筆)


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