異常


人々のなかにいる時は
おとなしい顔で眠っていた異常さが
一人の部屋に戻ると目醒めて
俺に詩を書かせようとする
そうして書き上げられたもの
ぶざまでいかれた 情けない
俺の気持ち悪さのかたまり
普通ではない 夜の深淵のようなそれが
詩を書いた後の俺を
しずかな安眠へと誘うのだ


(二〇一六年十一月執筆)


戻る   表紙